Sunny Record

深夜アニメ・ラブライブ!の感想等…

津島善子ちゃんって、どんな女の子だろう。

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誰よりもイタくて、誰よりもめでたいヤツ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、というわけでおはようございますこんにちはこんばんは初めまして毎度どうも、Sunny Roadです。

↑これしれっと恒例の挨拶にしてるだけど、実はとある漫画家の日記の冒頭の書き出しの丸パクリなんですよね。堂々パクリ宣言。誰か分かったらキミとボクは間違いなく同志。

 

 

 

前回記事の約束通りちゃんと更新したぞよ!そんな訳で今回からは新規シリーズ記事となります。

相も変わらず自分はラブライブ!サンシャイン‼︎が今大好きでお熱でハマってて没入してて心酔しているんですが、何が大好きかってやっぱりAqoursメンバーの彩り豊かな個性とその奥に滲み出る可愛くデフォルメされた「人間臭さ」ですね、とっても自分の心を鷲掴みにして離さないんですよ。

 

そこで、今回からはそんなAqoursメンバーを各記事1人1人、自分から見た〇〇ちゃんを掘り下げ、考えを深め、見出した魅力を書き留めておこうと。まあ平たく言えばもう一度メンバーのあれやこれやを見直してブログに書き残して、後で読み返した時にああ俺こんなにAqoursにエモーション抱いてたんだなとドン引きする、自己満足記事です。いや発起したのは何ヶ月も前なんだけど。はよ書けっちゅーねん。

メンバーの紹介順は完全ランダムです。深い理由は無く、単にその方が面白いかなーって。人生なんてほとんど遊び心とほんのちょっぴり情熱なんだよ。A-RISEも似たようなこと歌ってた気がするし。

 

 

 

 

 

という訳で、記念すべき1人目津島善子ちゃん!ヒューヒュー!ドンドンパフパフー‼︎

あっ、そうそうアニメ2期感想記事で気付いてる方も多いでしょうけど自分はAqoursメンバーの名前は色文字使って書くことにこだわってるのですよ。ですがちょっと善子ちゃんは灰色(公式のイメージカラーはホワイト)が投稿時見えづらいってことで善子ちゃん、茶色を使って書くことにします。

いや、というか・・・そもそもはてなブログアプリは何でこんな見えづらい文字色装備してねんって話やねんけどな。何かアプリの配色ことごとく微妙なんだよな。PC版は知らんけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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・プロフィール

 

津島  善子

(CV:小林愛香)

 

・誕生日…7月13日

・星座…蟹座

・血液型…O型

・身長…156cm

・スリーサイズ…B79・W58・H80

・好きな食べ物…チョコレート、いちご

・嫌いな食べ物…みかん

・趣味…小悪魔ファッション

・特技…ゲーム・魔法

・イメージカラー…ホワイト(便宜上灰色の場合あり)

・所属ユニット…Guilty Kiss

 

 

 

小悪魔風のファッションに身を包み、自らを"堕天使"と称する。気が利いて頭も良いが、ものすごく運が悪く、行く先々でトラブルに見舞われてしまう。

 

 

 

はい。色んなところの公式様から引用させて頂きました。津島善子ちゃんです。自分のことをヨハネと呼び、主にゴスロリ、公式に言わせれば小悪魔風ファッションを着てイタい発言や儀式を生業とする、とっても個性的な女の子。

 

夏生まれなのは何か意外なんですよね。個人的に彼女は秋〜冬のイメージが強いんですよ。いや特に理由は無いんだけど。後で書きますが、彼女のどこか斜めに構えた態度が涼しい印象を与えてるんですかね。

 

 

 

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スリーサイズ。女子高生の平均値を全く知らないので何とも言えないんですが、Aqoursメンバーをざっと並べた時に善子ちゃんは特に華奢な印象を受けるんですよ。それ即ち、体の線が細い。同じく1年生でありながらたわわなバストをお持ちのあの娘と比べてしまいがちだからかもですけど、お胸は少し控えめ、足や腕・ボディラインがほんの少し筋肉が足りない感じのほっそりしたイメージです。

 

加えて容姿。アニメ1期で千歌ちゃんが「可愛い・・・」と言っていたのを踏まえ、公式的にも2次創作界隈でも顔は美形ということで通っています。アニメに美形も普通も・・・というのは野暮ですが。その証拠に、気付いて無い方が多いらしいですがアニメの公式ピンナップで唯一鼻筋の線がある描き方をされてるんですよね。吊り目なのもあって、キュートというよりはビューティな外人顔寄りなんじゃないかと勝手に思ってます。

自らを堕天使と呼び、同じくアニメ1期ではニコ生配信を趣味としてるのもあって、自らの容姿の良さを自負している節は見て取れますね。

 

 

 

好きな食べ物・嫌いな食べ物。色んなところでよくネタにされがちですが、好きな食べ物として挙げるメンバーが多い中唯一この娘だけがみかん嫌いです。

どこか、電撃G'sで見たんだっけな、どうやら沼津・内浦の名物であるみかんを小さい頃から食べ過ぎて逆に嫌いになったとか。千歌ちゃんとは真逆ですね。その反動か好きな食べ物は意外と女の子らしいというか、乙女チックですよね。今このブログを書いてる手元にあるのでちなみに書いとくと、電撃G's8月号のお泊りガールコンビではイチゴのショコラケーキというW好物を梨子ちゃんに手渡しているのがこれまた可愛らしいです。

 

 

 

特技はゲームと魔法。スクフェスのローディング画面では「趣味はゲームと魔法です!・・・文句は言わせないんだからね‼︎」ってツンデレっぽいこと言ってますが、文句は言わせないらしいのでどうやら事実、魔法使いヨハネちゃんのようですね。

とまあ茶化してはみたものの、この設定、あながち間違いではなく的を射ている部分があるなぁ、とアニメ2期5話を観て思いました。

これはまた後述しますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・初期〜アニメ化前の印象

 

 

 

厨二病キャラ来たな、と。この一言に尽きる。ただこれは重要なことなのですが、

 

公式で彼女のことを一度も「厨二病」と呼んでいないんですよね。

 

まあ厨二病自体ネットスラングで、実際はこの厨二病という言葉も今は元の意味から少し違う意味で使われてるんですが、善子ちゃんのことを「自称堕天使」と書いてはいても、そのことを「厨二病」と扱ったことはただの一度も無い。

実は自分、この妙なこだわりが好きです。どういう意図で公式さんがそうしているのかは定かじゃないですが、自分も彼女の性格を厨二病という一言で片付けたくないんです。実際公式がネットスラングや「イタい」みたいな説明でキャラを語るのはまずいんだろうけど。なので自分はこういう、一言で言い表せそうなキャラほど一言で言い表せない掘り下げ方を今後してくれたらいいなぁという淡い期待を初期に抱いていました。

実際、厨二病キャラの女の子というのは可愛らしく動かしやすいと思います。そしてその性格の特性上、アイドルとも親和性が非常に高い。

今やアニメで厨二ガールなんて飽和するほど見かけますよ。代表的なキャラとして、某恋がしたい六花ちゃんだったり、某シンデレラなアイドルの神崎蘭子ちゃんだったり。それはひとえに自分が思い描く理想の姿、大好きな世界を現実世界に落とし込む夢想をするという行為から来ているものであり、良くも悪くも厨二病キャラは最初からほぼ完成されているという特徴と、必ず原点に立ち返ってくるという特長があるんだと睨んでいます。要するにブレない。

 

後、憧れの姿になってやる、という願望を抱く点においてこの娘は先代μ'sの矢澤にこちゃん後釜枠なんだな、と勝手に見切りをつけてました。これについても後述します。

 

 

 

 

 

 

 

・アニメ1期

 

 

 

 

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このシリーズ記事全体にかけてですが、自分はことラブライブ!においてはやはりアニメの物語が大好きなのでアニメでのメンバーの活躍を主眼において見ていきますね。

 

で、善子ちゃんの映えあるアニメデビュー。アニメ1期での彼女の最も印象的なシーンといえば、やはり自分は

・1話の痛々しい高校デビュー

・5話「ヨハネ堕天」

・13話でのステージ前、楽屋のやりとり

を挙げたいですね。恐らくは多くのファンの方々も納得のラインナップで、奇をてらったものは無いとは思うんですが。

 

 

 

唐突ですが、善子ちゃんアニメ改変が一番少ない女の子じゃないかなと。自分は電撃G's⇆アニメでのキャラ改変については・・・アニメ2期12話感想記事の辺りで書きましたので割愛しますがあんまり好ましく思ってない派なんですよ。そんな中で、善子ちゃんは上述したようにブレない娘としてとても安定感のある立ち位置を維持しています。

 

1話で華々しく後のAqoursメンバーとなる女の子たちが春の暖かい日差しを浴びながら登場する中、彼女だけが異色のインパクトを放っていましたねぇ。これにはアニメを心待ちにしていた多くの視聴者がニヤッとしたことでしょう。

いきなり桜の木から舞い降りてきて、天使の如く華麗に着地・・・するわけはなく足にジーンとシビれてるところに追い打ちでカバンが頭にボスン。驚きやら心配やらで周りの視線を集めたのを良いことに、サッと体勢を立て直し堕天使キャラを存分に周りにアピールするも、偶然居合わせた花丸ちゃんに幼馴染のよしみで馴れ合ってしまい高校デビュー失敗・・・と。まあしかしこの時の善子ちゃんの変顔の作画のヌルヌルっぷりは面白い。元の顔が美形だということを踏まえれば、イタくて滑ってるにも関わらず見すぼらしくは見えないというとてもツッコミどころ満載のシーンです。

側から見てもこいつ一人で空気持っていったなと言わざるを得ない状況制圧能力の高さに、今考えてもアイドルの素質がこの時から備わっていたと認めちゃいますよね。本人は全く自覚無いんだけど。

 

 

で、そんな壮絶な高校デビューを果たした彼女は、教室での自己紹介で再び「堕天使ヨハネ」を実行し衆目を集め・・・はするものの、やってしまったと言わんばかりに慌てて教室から飛び出し不登校に陥ってしまいます。アニメ1期では果南ちゃんも事由あって一定期間休学していましたが、ラブライブ!、「スクール」アイドルにおいてその名に反して学校に行かないメンバーがいるとは‼︎なんて初見時は微妙に衝撃を受けてました。

 

 

 

 

 

 

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そんな彼女は所謂担当回、5話でAqoursメンバーに加入します。いきなりメタなこと言うと、厨二キャラの女の子をアイドルメンバーに加入させるのにはこの5話の展開の持っていき方、落とし所が一番妥当なんじゃないかなーと思います。ただ勿論、自分はこの5話をそんな評価で片付けたくなくて。

 

1話で「スベった」挙句彼女は不登校を決め込みました。ただ自分はこの時、「いや何で?堕天使が好きなんならいくらでも学校で発信して発散すればいいじゃない」とぼんやり不思議に思っていたんですねぇ。5話を観るまでは、彼女をそういう風に一辺倒にしか見れていなかった。

 

5話で自身が語るように、彼女は「堕天使」にとても複雑な心境を抱いていました。

 

それが厨二よろしく、中学時代の頃から一層熱が入ったこと。

もっと前を辿れば、その熱と憧れは幼稚園時代からあったこと。

 

その「堕天使」で、周りに気を遣わせたり、嫌な気持ちになってほしくないこと。

 

 

 

彼女の本当の原点、いや原典はどこなのか。少なくとも幼稚園時代、物心ついた時から「わたし、本当は天使なの!」と天使と堕天使という違いこそあれ、この世のものではない何かに憧れを抱いていました。そう、重要なのは彼女の憧れがこの世に存在しないと言われているものなのです。

 

善子ちゃんは天使や堕天使がずーっと好きです。そりゃもう幼稚園の頃から憧れていて、目をキラキラ輝かせて「自分は絶対天使(堕天使)になる!いやもう既になってるんだ‼︎」と強く、強く願っていました。幼い頃はそれで周りから微笑ましく見られていたかもしれません。ですが時が過ぎ心身ともに大きくなり、周りから自分がどう思われるかを意識する年頃になった時、初めてその信念が揺らぎます。

 

もしかしたら、自分は世間や周りの子たちからズレてるんじゃないかって。

 

善子ちゃんはその名の通り根はとても優しく気が利く子で、周りの人にとても気配りができる女の子です。だけどその性格故に、「憧れ」に邪魔をしてしまう。

 

大好きだけど、困らせたくない。

 

自分の憧れを丸ごと無かったことにはしたくない。好きは発信したい。自分の世界を、理想を、顕示したい。だけどそのせいで周りの人に迷惑はかけたくない。周りをかき乱す悪魔になるのか、自分に偽る天使となるのか。文字通り、彼女の二面性が初めて裏目に出た瞬間だったと思います。

 

 

そんな時、彼女はファーストライブを目にします。それが3話。アレ、彼女は大雨の中何で出向こうと思ったんでしょうね。こんな田舎の地に、それも学校で、アイドルのライブ?と、あまりにも日常から外れた催しに、どこかシンパシーを感じたのかもしれません。

彼女の目に映っていたのは、「全力でダイスキを表す3人」でした。やってみたい、動き出した心はまだ迷いを抱えてて。そんな自分は世界から見ればとてもちっぽけだけど。

 

それでも、勇気を出してダイスキを証明してみたい。

 

自分と周りの温度差なんて気にしなくていい。変わりたい。今の自分とは違う何かに変われる場所を、見つけたい。3人が歌うその歌には、彼女が惹かれるフレーズが確かにありました。

 

 

 

5話では結局、彼女はその葛藤から抜け出せていません。それどころかAqoursを巻き込んで自分の趣味全開にゴスロリ路線に突っ走らせたことをひどく気に病んで、Aqours加入を辞退します。やっぱり堕天使なんていちゃダメなんだ。たとえ自分が好きでも、許容と強要を一緒くたにしちゃいけない。そう思い堕天使グッズをゴミ置場に置こうとした彼女を救ってくれたこの一言が、自分はとても大好きです。

 

 

「嫌だったら嫌って言う!」

 

 

 

そう、これなんですよ。彼女が必要としていたのはただ一つ、「自分も周りも正直な居場所」です。善子ちゃんが嫌なのは周りに気を遣われて、当たり障りの無いやり方で距離を取られること。うわべだけの態度で無難に接されることなんじゃないかなと。しかし千歌ちゃん率いるAqoursには、彼女のダイスキを受け入れてくれる居場所がありました。この居場所というものが、アニメサンシャイン‼︎の永遠のテーマです。

自分が自分らしくいられる場所。

受け入れてくれる根城。

スクールアイドルとして、自分という個性を認めてくれるステージ。

 

同調はされない。だけど否定もされない。この5話以降、浦女は彼女の性格的にも沼津住みという物理的な意味でも、一匹狼に慣れていた彼女にとって心地良い場所になったと言えます。

そしてその実感をきちんと言葉に、感謝の気持ちとしてしたためたのが13話のステージ前です。あれ本当にグッときました。言葉自体は多くは語ってないんですが、ルビィちゃん花丸ちゃんをギュッと抱きしめる姿は、正に「同胞の喜び」として言葉以上に多くの感情が押し寄せてきました。個々人についての絡みは後で書きますが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・アニメ2期

 

 

 

 

 

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自分は善子ちゃんの内面の物語は1期5話でほぼ完成したと思ってるんですよ。その後は恐らく担当回が再び来てもサイドストーリーというか、外伝的側面的要素になるんだろうなと。

実際、2期は彼女の何かが大きく揺れ動いた場面はありませんでした。強いて言えば8・9話で体重がちょっぴり揺れ動いたかもね。HAKODATEの美味しい特産品や名物たちに目を奪われて食べすぎちゃう、なんて実にかわいい。

しかしその8・9話、あるいは12話なんかで顕著に見て取れたのは、1年生ズの中で一番大人っぽく斜めに構えた女の子故にルビィちゃん花丸ちゃんの面倒を見たり見られたりするシーンが多いのは微笑ましかったですね。アニメ1期円盤特典の1年生曲「Waku- Waku Week‼︎」のように、まだまだ幼げな雰囲気の2人をちょっと背伸びしてまとめ上げる、みたいな感触があります。

 

善子ちゃんは都市部、沼津に住んでるからか、ちょっぴり大人っぽいですよね。Guilty Kissやその他シックでシリアスな曲は特に、最年少でありながらその大人びた雰囲気と見事な歌唱力でクールな印象を弾き出していますが、アニメでも大事な場面の時ほど冷静に俯瞰し、堕天使をキャラとして道化を演じ、場の空気を和ませる節が2期では特に印象的でした。要するに、Aqours内での自分の本分を熟知している。

これが本当に善子ちゃんを大好きになってしまうところで。たまらん。自らのスタンスを理解し周りの状況を把握した上で、自分を犠牲にして空気を変えるっていうのは本当にすごいことなんですよ。前も書きましたが、女の子なんて自己愛や保身に走りたがるのが世の常なのに彼女だけが唯一これができるって並大抵のことじゃない。頭が切れる設定でもありますが、心の底から周りのことを考えられる女の子です。そんな彼女が7話で口にする「責任とか・・・感じなくてもいいのに。少なくとも私は・・・」という独白には並々ならぬ説得力があるんですよね。このAqoursには、立ちはだかる大きな壁に対して誰かが遠慮を交わしてやっていくグループじゃないでしょと。

 

 

 

 

 

 

そんな善子ちゃんの原典は、アニメ2期5話で仄めかされました。5話での善子ちゃん梨子ちゃん「運命」にまつわる関わりについては後で書きますが、このエピソードで彼女はこんなことを口にします。

 

「堕天使って、いると思う?」

「私さ、小さい頃からすごい運が悪かったの。(中略)きっと、私が特別だから見えない力がはたらいてるんだって」

「勿論、堕天使なんているはずないって、それはもう何となく感じている」

 

 

 

「でもさ、本当にそういうの全く無いのかなって」

「これは絶対偶然じゃなくて、何かに導かれてるんだって、そう思った」

 

 

津島善子/オリジンは、彼女のこの、諦めきれない一つの思い。願い。これだけなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこかで目にしたことがあるのですが、人間の人生には幸運と不幸の「波」というものがあるらしく、これは平たく言えば幸運と不幸が代わり番このように平等に、関数グラフのように押し寄せてくる法則があるそうです。この事からよく世間では「幸運と不幸の総量は同じ」と言われていますよね。

 

 

 

 

しかし善子ちゃんの人生はその法則に当てはまりませんでした。出かけるといつも雨。よく転ぶし、遠足当日には病気を患う。じゃんけんなんて勝った試しが無い。

たかだかそれが1〜2回で済めば「ああ残念・・・こんな日もあるか」とその時少し落ち込む程度で尾を引くようなことではありません。何より、それらの「不幸」のほとんどは天災だったり、予測不可能のアクシデントで誰も責めようがありません。だけど彼女は事あるごとにそんな「不幸」に付きまとわれました。

 

幼少期から、「わたし、本当は天使なの!」と憧れていた彼女に待ち受けていたのは、天使とは似ても似つかない不幸の連続。

 

たとえそれがどうしようもないことだったとしても、いつまでも続くと嘆きたくなるものですよ。

 

何でこうも上手くいかないんだろう。

何でもっとキラキラハッピーな、天使の輝きが舞い降りてこないんだろう。

 

自分はもっと上手くやれるはずなんだ。

自分にはその力があるはずなんだ。

なのに何で、何でこんなに踏んだり蹴ったりなんだろう。

何がダメなんだろう。

どうして上手く立ち行かないんだろう。

自分はもっと特別で、天使で、キラキラな存在で、もっと特別な日々が待ってるはずなのに。こんなにも憧れてるのに。こんなの、ただの不幸な「人間」じゃないか。

 

 

もしかして私は、「普通」なの?

 

 

この「普通」への疑いは、1期5話で花丸ちゃんが既に汲み取っていました。空想と憧れの世界を、本を通じて理解・共感してきた彼女だからこそのシンパシーはグッときましたよね。

 

素質があるのにその都度何かに阻まれる。アンラッキーという言葉一つでは拭いきれない悔しさと至らなさが、彼女の唇をぐっと噛み締めさせたことも幾度となくあったはずなんです。

 

 

 

 

だけど、彼女は諦めません。考え方を変えてみるんです。

 

 

「神様が嫉妬して、わざと私に幸運を与えないんじゃないか」って。

 

 

 

 

いや違う。こんなにも不幸に見舞われるのなら、逆にそれはすごい確率なんじゃないか。自分がどこか行く先々で何か不幸に巻き込まれるのは、実はそれは幸運だらけの人生よりもすごいことなんじゃないかって。

 

その不運にすら、きっと意味がある。偶然舞い降りたアクシデントではなく、何か自分に意味をもたらす必然だ。

 

なーんだ。私はやっぱり「普通」じゃないじゃない。あまりにも特別で、 あまりにも罪深いほどだったから、逆に作用しちゃってるだけなんだ。

だから私は、このままでいい。この不幸が舞い込む人生でこそ、私は私でいられる。好きでいられる。憧れに手を伸ばし、キラキラを纏うことができる。

 

 

 

この「脳内変換」ってすごくないですか。幼い頃からずっと、雨にも負けず風にも負けず、彼女は身の回りのできごとを自虐という幸運に変換してきたんですよ。相当メンタルが強くないとできないことなんですよね。これは先代矢澤にこちゃんが行なっていたものと似ていて、後に書きますが「着飾る者」にそういった傾向があるんだなぁと思いましたね。

 

 

身の回りに巻き起こるできごと。これらはつまりは「出会い」であり、いずれは「別れ」。

 

何かきっと因果があって、

実はそれはとてもとても小さく極小で、

自分じゃ気付き得ない、「見えない力」がこの世の歯車を人知れず動かしていて、

そうしてようやく一つのできごととして自分の元へ舞い降りた。

 

そのできごととの「出会い」は、偶然出逢った「邂逅」ではない。「別れ」が必ず来ることも知った上での、とてつもない大きな何かの思惑に阻まれ仕組まれた、罪深い自分の人生の運ばれ方。「運命」だったんだろう。

 

 

 

 

この「出会い」「運命」も、本来とりとめのないもので、誰も立証できない不確かなものです。だからこれはあくまで「考え方」。脳内変換です。

梨子ちゃんは言います。

 

「そう思えば、素敵じゃない?」

 

現実なんて、どうしようもなく理不尽で、不条理で、不安定で、曖昧で、荒唐無稽だったから。

世界そのものを変革できる程の力は無い。

だから自分だけは、こんな世界を変換してやる。考え方一つで世界をこんなにも肯定できるんだって、証明してやるんだ。

不運なら幸運に。

不足なら充足に。

不遇なら好遇に。

否定は肯定の裏返し。美しく雅な出会いは、脆く切ない別れの始まり。

世界がNoだと拒んでも、Yesと認める世界は紙一重表裏一体。

 

 

 

 

 

 

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アニメ2期Blu-ray第3巻特典善子ちゃんソロ曲

「in this unstable world」

は、そんな善子ちゃんの、人間・津島善子堕天使ヨハネとの葛藤と変換を歌った曲なんじゃないかなと思います。この曲、初めて聴いた時はまあ何つーか、「コッテコテに凝ってきたなぁ〜〜〜‼︎」と膝を打ちましたね。シャレじゃなくて。

何ですかあの・・・メタルテイスト?ハードロック?っていうの?あそこまで洗練されたテイストに作曲してくるとは思いませんでしたし、ラブライブ!もとことん「攻めて」きたなぁとニヤッと、ね。勿論、曲だけじゃなくリリックも削ぎ落としながらもなかなか意味深長に仕上がってるのでゴッデス・ハターキの異名はどこにでも健在ですね。

 

2期5話は善子ちゃんの成長物語ではありません。先代μ'sは某にゃんにゃんにゃーんちゃんが華々しい成長を飾ってくれたのに対して、これは彼女に真に迫る為のモノローグ、オリジンの部分であると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・メンバーとの関わり

 

 

 

 

 

 

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ここからはサクッと短めに、Aqoursの各メンバーと善子ちゃんとの関わりについて考えを膨らませようかなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

・千歌ちゃん

 

 

千歌ちゃんにとって、善子ちゃん身近な憧れであると思うんですよ。1期5話を思い返してみれば千歌ちゃんは本来善子ちゃんとはほぼ接点が無いはずなのに、部室に迷い込んだ彼女にいきなりフレンドリーに部員勧誘しています。まあいきなり勧誘は他のメンバーにもそうだったし、人懐っこい彼女の十八番とも言えるべき特技なんですけどね。

 

自分が思うに、千歌ちゃんは「なりたい自分」をきちんと見つけて、その「好き」を全力で貫いて自分を堕天使だと「着飾る」善子ちゃんに、下級生でありながら身近な目標にしてるんじゃないかなって。そうじゃなかったら、それまでロクに接点も無かった彼女を沼津港まで追っかけて、「好きは好きのままでいい、スクールアイドルはそういう居場所だ」と訴えかけることもしないでしょう。善子ちゃんの言ってることはいつもよく分かんない。でも、なりたい自分に全力になりきっていることは、「イタい」ほど分かるんですよね。

だから結構話してみると気が合うんじゃないかなって思います。話題は合いにくいし、好物が苦手な物だったりするけどね。

千歌ちゃんも、2期では「キセキ」というインビジブルなパワーを願って「足掻く」ことを決意した人物です。やりたい、なりたい、叶えたいという志の高さは肩を並べられる同志でしょう。

 

 

 

 

・梨子ちゃん

 

 

 

まあ、2期5話ですよね。もうこの記事ではアニメ梨子ちゃんの痛々しい部分は極力記憶から抹消してクソマジメに書きますよ。なーにが哺乳瓶じゃ。

2次創作界隈で密かな人気を誇っていたよしりこコンビ、こんな形で制作側が媚を売ってくれて何と電撃G'sの表紙でお泊りの様子を激写されるまで好遇され、さぞかしファン盛り上がったでしょうし自分もうわあ制作側が露骨に百合カプに媚びてやんのーと思っていたんですが、そのメタ視点を拭い去るほど5話は彼女らに共通点を上手く与えていたなぁと。

 

 

人の人生を比べ合うなんて不毛ではありますが、善子ちゃんと同じ程に、梨子ちゃんの人生も一つ、大きな葛藤がありました。ピアノへの思い、自分が見出していた「キラキラ」を見失ったこと。梨子ちゃんは夢に敗れたわけではありません。だけどとても大きな重圧で夢の輝きを、青春の音を見失っていました。そんな失意の中で行き着いたのがこの内浦。もしかしたらこのまま「海の音」を見失ったまま、別の人生に諦めてしまうかもしれない。

 

だけど。そんな暗中模索を僅かに照らしてくれたのが、旅館の末っ子のあの娘で。他にも、「自分だけの夢を、物語を見つけたい、この地から一歩でも」という思いを抱えた同世代の子たちと出会い、暖かく迎えてくれました。

 

その時、彼女は思います。「ああ、この出会いは自分が初心に立ち返る為のステップなんだ」と。想いよひとつになれ」は彼女にとってどれ程意味と大切な思いを内包していることでしょう。

彼女は自分が内浦に来てからの人生に意味を見出してこの曲を作りました。今があるから、今までのことを頷ける。その出会いがあったから、今の自分に意味がある。

どんな因果かは説明できない。

矛盾だらけかもしれない。

だけどそう思えるのは、きっと誰の人生にも、その命を遠い場所へ運んでいくだけのパワーがある。そう、思えたから。

 

 

 

 

 

 

 

 

・花丸ちゃんとルビィちゃん

 

 

 

 

言わずと知れた大正義百合カプよしまるコンビ。よしりこ以上に媚びっ媚びだなぁとは思うのですが、ちょっとマジメに考えてみると。彼女と彼女を繋げる為のアニメならではの設定「幼稚園時代の幼馴染」だけでなく、意外な接点がちらほら見えたりする面白い関係が浮き出てきたりします。

 

幼稚園時代の幼馴染が高校に入ってばったり遭遇。これだけ見るとここに「学園のマドンナってこいつ〜⁉︎」と付け加えると途端に神に〜さまの好きなタイプのギャルゲー設定っぽくなりますよね。

 

このことについて界隈では、「こんな確率ってもはや運命だよな尊い・・・」と妄想大爆発してる人もいらっしゃいましたが、地元から一歩も出なけりゃ割と無い話じゃなかったり。その実自分も全く同じ実例があって、高校時代に幼稚園で同じクラスだった方が、地元ではない高校でバッタリということがありました。かなり美人になっていてとてもよくおモテになってたらしいですね。特にその後関わりはありませんでしたが。

 

花丸ちゃんは、そんな「運命的な出来事」を最初から許容できる、周囲に気を配ることのできる女の子です。周囲に気を配るというのは人に気を遣うだけじゃなくて、自分の身の回りの色んなもの・ことにレーダーを立てられるという意味でもあるんじゃないかなって。

2期13話でそれが顕著に表れたように、彼女ら2人の共通点はズバリ「偶像の世界」です。この世には存在し得ないものを信じ込める信念を持った者同士。無限大に自分の中で膨らむ空想の世界を分かち合える者同士です。2期2話で意気投合してましたよね、無が有るということがどうのって。色即是空かな?実は花丸ちゃんの好きな作家、太宰治の旧名が津島 修治だというのも、彼女が惹かれる要素だったり?(この辺りは2次創作の要素になってきますが)

お互いがお互い、ドリームブックの信奉者。勿論、そこにルビィちゃんの姿もありますよ。堕天使、空想、スクールアイドル。各々、本の世界に目を輝かせる純粋な信奉者トリオは、リアルの毎日がきっと未知の連続。Waku- Wakuな1週間が目まぐるしくてーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・最後に

 

 

 

 

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この記事の最初に貼り付けたWATER BLUE NEW WORLDのあのシーンカットと↑のMIRAI TICKETのこれ、個人的に善子ちゃんのベストショット。悪魔的に可愛く美しい!最高‼︎

 

電撃G'sから一番改変を少なくしながらも、自称堕天使を始めとする独創的な個性と善子/ヨハネ二面性、所謂ギャップ萌え、他にもGuilty Kissでの抜群の歌唱力が初期から高い人気を集めている、津島善子ちゃん。

 

彼女の胸の内には、常に「なりたい自分」がありました。自分の中に常に野望を絶やさない、その姿は矢澤にこが浮かびます。先代の、初代「着飾る」スクールアイドルです。

これを書くとにこちゃんの話になってしまうのである程度割愛しますが、この「着飾る」という善子ちゃん/にこちゃんの共通点は、似通っていても同一ではありません。

 

自分とは別の姿になって、なりきって、着飾る。ステージの上ではただの女子高生じゃなく、宇宙No.1スクールアイドル、μ'sのメンバー。それが矢澤にこです。

対して善子ちゃんは、当然ながら「アイドル」そのものに対してそこまで信念があるわけではありません。ですが志が半端なわけでもない。人間・津島善子と堕天使ヨハネどちらもステージで見せることこそが私という存在の証明、と彼女は信じています。多分ね。上述したように表裏一体ですよね。実はそれが善子ちゃんなりの「想いよひとつになれ」のあの名フレーズ、

 

 

「何かを掴むことで何かを諦めない」

 

じゃないかなとこのフレーズはAqours全員に共通するフレーズで、μ'sとは違う、これ以上無いAqoursらしさが言い表されてると強く思うんですよ。ほんと名曲。

 

 

 

 

 

 

自分はそんな、津島善子ちゃんの屈強なポジティブ精神と、とりとめのない力への逞しい信念強さが大好きです!善子/ヨハネのギャップ萌えも勿論ですが、2期9話の時のような、時に見せる折り目正しく礼儀正しい善子ちゃんも、アニメならではの良改変だというのもあってグッときます‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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いつまでも、コアクマな天使でいてね。

 

 

 

 

いとふゆ