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深夜アニメ・ラブライブ!の感想等…

アニメサンシャイン‼︎2期11話「浦の星女学院」感想&考察〜内浦に歌占を〜

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朽ちる刹那へ、那由多の輝きを刻め。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アニメサンシャイン‼︎2期11話「浦の星女学院」の感想&考察ですー!いよいよリアルの方も年の瀬、物語も前回同様終末を迎える展開に寂寞の念が隠せませんが、涙よりも輝くオンリーワンの星が瞬いた回だったではないでしょうか・・・‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#11  浦の星女学院

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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トンテンカントンテンカン、と何やら賑々しい音でいつもの少し寂しげな浦女が小さな盛り上がりを見せているのは、閉校祭の準備の為。

一般的なスクールライフを送ってきた人には聞き慣れない言葉じゃないでしょうか。実際のところどうなんでしょう、リアルで廃校や統廃合になる学校は終わりを迎える前に近似したお祭りやイベントを催して盛り上がったりするのでしょうか。

何にせよ、胸が辛くなるような字面とは対照的に、アーチや校舎内は華々しい飾りで彩られ、千歌ちゃんら2年生3人の面持ちも晴れ晴れとしていました。

 

 

 

 

 

 

 

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実はそんなユニークなお祭りを企画したのはよし・いつ・む神モブトリオ。・・・が代表で理事長に掛け合ったものの、実際にはその他浦女生徒一同や町のみんなの総意の上でとあります。「最後は卒業生も近所の人もみーんなでドッカーンっと盛り上がるイベントをやりたいって!」と意気揚々と理事長に訴える神モブトリオが有能過ぎて後光が見えますね。

これには鞠莉ちゃん「この学校っていい生徒ばっかりだよ‼︎」と愛しげな眼差しを贈ります。ここ地味に好きなポイントがあって、鞠莉ちゃんAqoursメンバー以外と接する時は理事長室ではきちんと理事長らしく居座っているんですよね。偉そうだとかそういう意味ではなく、同じ生徒ではあるもののあくまで彼女はこの浦女が廃校になるまで正しく学校の長、理事長を兼ねていて。生徒と話す時もその責務を全うする認識を忘れないでいるからこそ、ここの学生は良い娘たちと保護者目線なことも言えるんですよね。

生徒と理事長という立場の上ではこれはμ'sの頃から繰り返されたシーンではありますが、ここまで内浦ならではの独特さと感慨深さが演出されるのかと思うと感涙がこみ上げそうになりましたね!ここは良いシーンでした。

 

 そんな訳で、ここからは閉校祭での準備や当日のシーンにツッコんでいく形にします。

 

 

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うーん・・・先に予告したから許す!w

 

 

 

 

早く終わってくれとは思ったけどね。

 

 

廃校祭が催されるのをいいことに、「生徒会長という立場を忘れて、思いっきりやらせて頂きますわ!」ハッチャケ先行予告をした上で予告通りオタクイズ妹ルビィちゃんを巻き込んで派手に暴れたダイヤさん

ま、キャラ崩壊のハッチャケが出来るのも、メタ的な視点ではありますが物語の展開から見てもこの辺がラストチャンスでありましょう。自分から予告もしたんだし、それなら最後くらい活き活きした姿も許そうじゃありませんか。

実際、ダイヤさんの1期2話みたいなμ'sオタクひけらかしや1期10話のような大暴れ姉妹コントが寒かったのは、その前に完璧主義ながらお淑やかで思慮深い正統派ダイヤさんがきちんと垣間見えたが故の瓦解ががっかりさせた直接的な原因なんですよね。あれだけ高貴にとまっていたのにいきなりどうした、みたいな。 だからって予告したら何やってもいいのかという訳でもないけどね。ビビりキャラをあざとい後付けで貼り付けられるよりかは良いかなって。ぶっちゃけ慣れました。

 

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当日は暴れると言ったものの、準備のシーンではキチンと生徒会長らしいお堅いお叱りもしてましたしね。

準備の遅延を叱る割にはダイヤさん本人が準備してるシーン一度も無くて「まずお前が働けや」と思ったのは内緒です。

これぞ、「ダイヤさん」らしい二面性ですよ。その上で学校での徹夜作業について鞠莉ちゃんの計らいに優しく微笑んだりしてましたし、分別のある女の子というのが2期で板についてきましたね!

 

それに、この回のダイヤさんはもう一つ、後に素晴らしい一面も見せてくれたのでね。足し引きイーブンどころかプラスに持っていけそうなくらいです。

 

 

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はいはいコロンビアコロンビア

姉妹揃ってコテコテの昔懐かしい王道クイズ番組みたいな衣装着てましたけどこの王道にダサい衣装を作ったのもルビィちゃんなのかと思うとなかなかハイレベルなギャグセンスしてんなぁと感心。初TOKYOの時の服も実はウケ狙いだったり・・・?アイドルらしからぬ短パンの妙な似合い具合よ。

どうでもいいですけどこのクイズショーのダイヤさん、マジで自分のオタク知識をひけらかしたいだけの自己顕示ショーでしたね。お前が優勝してどうすんねん。これまでのシーンを振り返ってもどうやらダイヤさんμ'sの世代のスクールアイドル知識にしか精通してないっぽいらしく、千歌ちゃん「本当にラブライブが好きなんだなぁ」なんて言ってますがそれは間違いだよ、この娘は単なるμ's信者です。

 

 

 

 

 

 

 

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なぁ、この辺のシーン要るか?

 

あくまで個人的な感想として見てほしいんですけど自分、前から言ってますが基本的にしいたけやうちっちーなんかのアニマルギミックにあまり良い印象を抱いてないんですよね。うちっちーは着ぐるみだけど、動物に扮したものって括りで。というのも理由はあって、出ると多くの確率でキャラや場を引っ掻き回す上に本編の尺伸ばし感を漂わせるからです。そりゃもう梨子ちゃんを暴れさせた大きな原因の一つですし・・・

勿論、アニメのコメディの様式美であることは理解してるつもりです。コミカルな部分に顔真っ赤で発狂するのも野暮だと存じてますが大暴れして巻き込まれたキャラや場を引っ掻き回す一連のシーンが妙に長く派手に割かれてるように感じるの自分だけ?特にしいたけ。スクフェスのメインストーリーでももう準レギュラー級に出しゃばってたりするけど、本当に、本当に申し訳ないけどマスコットとしての可愛さを打ち消すレベルで場を荒らして退散するだけの悪印象が強くて拭いきれないんだわ。また君か、壊れるなぁって正にこのことだからね。

ただ、ライラプス/ノクターンこの回のうちっちーもですが、2期ではキャラの内面の成長を促す/表す重要なギミックとしての側面もちゃんもあり声高に叩こうにも叩けないのがもどかしい。うーん・・・。

しいたけは2期5話だけが例外でそこ以外がマイナス要素だらけと感じるのでもうここで言及したいのは主にしいたけだと思ってもらっていいです。ごめんね、でも好きになれない。何より今回は謝させられた美渡姉が可哀想。上手く書けないですが、とりあえず正直な心象を書き殴っときます。こういう類のドタバタはわざわざアニメで見せずにCDのドラマパートくらいのほのぼの雰囲気の場で発揮してもらえたら丁度良いかな。

 

 

 

 

 

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はいはいよしまるよしりこ

 

・・・と流したいところですが、花丸ちゃんについてはかなりグッときましたね!

割と広い教室を借りて占いの館を催した善子ちゃんこの娘は普段から自己顕示欲丸出しで潔い。ただまあその欲が一般的に見れば割と異質なもんで、近寄られなかったりするんですよね。

そんなインドア娘を、同じくインドア娘の花丸ちゃんが憎まれ口を言いながらも放っておかず熱心に寄り添い、涙をウルウルさせてまで千歌ちゃんに嘆願する様は本当に優しく友達思いで・・・グッときました‼︎ただここの梨子ちゃんはちょっとカプ厨を喜ばせる為の露骨な取って付けた感があったかなぁ。コンクールの道にだって明るい腕前の女の子が余所見しながら生演奏なんて地味に凄いことやってくれてんだから感謝しろよ善子

まあ常に同じスタンスで道化を演じたり空気を良くするべく目立ったりするのも難しいものですよ。たまにはこうして善子ちゃんも支えられる側に回るというのも、頰がほころぶ一面かなと思います。

 

 

 

 

 

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うわぁ痛々しい・・・。

 

この回の梨子ちゃん曜ちゃんを前面に押し出したかったバランスを取るかのように空回りしっぱなしでしたね。むっつり女オタクのこのキャラ属性割とマジで何の理由で付加されたんだろう、付加というか負荷にしか感じないし誰かの徳どころか誰しもの毒にしかなってない気がするんだが。

壁クイとかいう架空のシチュジャンルはさておき、この雑誌の表紙に小さく「リリー」という百合の隠喩を表す単語が載ってて、そのくせ善子ちゃんリリー呼びされるのに渋い態度取ってる辺り百合好きのクセにノンケ主張するむっつりっぷりを感じて余計に痛々しさをね、感じましたね。なるほどね、◇の口はそのサインなのね。どうでもいい。

 

そういえばこの2年生主催?のメイド喫茶の衣装、ルビィちゃん力作の、Saint Snowの実家の影響受けたの丸わかりな和洋折衷メイドでしたね。そんなルビィちゃんが準備の際に(衣装作り関連で)引っ張りだこと言われてるシーンは恐らくその8・9話で自身の強みを自信に変えて発信することが出来た故の人気でしょうし、彼女にとっていかにHAKODATE編が重要だったかがしみじみ再確認できる地味に良いカットでした。

 

 

 

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!!!!???!!!!!?????

だからてめーあざといんだよ!!!!!!

 

お見苦しくてすみません。でもワイの推し、驚き半分あざとさへの呆れ半分でツッコミ入れずにいられませんでした。でも軽く感動。嬉しい。

 

果南ちゃん、友達いたんだ・・・‼︎単にクラスメイトと業務的に話してるだけかもしれませんが、いやね、自分の推しのこの娘、申し訳ないけど友達いなさそうだなと思ってたんですよ。

それもその筈、果南ちゃんって最初、アニメ1期だと休学してた印象がやっぱり強くて。それ自体は止むを得ない事情でしたけど、復学初日に幼馴染と大喧嘩、でしょ?挙句その他のシーンじゃ下級生との親睦を深める為にガチバトルを強行してたりするし、客観的に見て「スタイル抜群でカッコいいけど性格が荒涼な女」と思われてんちゃうかなって。淡島に住んでるのもあって、色んな意味で距離のある女の子として捉えられてるんじゃないかって内心心配だったんですよ。

でも良かった。ちゃんと打ち解けて、馴染んでるじゃん。その辺は感動。だがシーンの挟み方があざとい。顔にペンキ付けて夜通し準備作業して笑い合って、ってお前アレか?「へへっ、泥だらけになっちまったな」「お前も俺も、な」的な少年漫画のクサいスポ根青春ワンシーンか?

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 まあでも何だかんだべったりな鞠莉ちゃんと別行動なのは良い傾向じゃん、と思いかけた時に公式プロポーズがやってきたのでほんとこの回の果南ちゃん初代っちーで走り回ってたのも含めお前は結局どこに落ち着きたいんだと首を傾げるばかりでした。推しの奔放っぷりについていけないおじさん。

 

 

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閉校祭ではこれ見よがしにみかんアピールが盛んで千歌ちゃんも嬉しそうでしたね。チーズケーキをぶち込むトンチキバードといい何故こうもラブライブ!鍋にゲテモノ具材を入れまくるのかと一度は頭を抱えましたが、キチンと調べてみるとあろうことか、みかん鍋ガチであるみたいです。もう多くの方々が調査済みでしょうが山口県のとある地方の名物らしいですね。ぐぬぬ、騙された。それならそれで少し食べてみたい気もします(テノヒラクルー)

でも千歌ちゃん、内浦の地方名物みたいな言い方は山口県民に怒られるから止めようね。

 

実は自分、焼きみかんは食べたことあってその魅力を知ってました。というのも以前Twitterでマジで美味いからビビらずに試せというツイートを見たからですし、このブログの最初のプロフィール記事で書いた通り元々みかん大好き人間だからですけど。

見た目こそ多少グロいですがマジで美味いです。焼いていると皮が焼けてきて香ばしい香りがすると共に、次第に中の果実がジュクジュクと煮えてくるんですよね。中から甘酸っぱいみかん本来の香りと熱々の果汁が立ち込めてくるんですよ。火傷に注意しつつ皮のまま丸ごと頬張るとんまあみかん果汁の蜜のような甘さと焼けた皮のほろ苦さがベストマッチで美味い

焼きリンゴとか焼き芋とかの類のように、みかんもまた熱すれば格段に新しい美味しさの新感覚スイーツに成り代わります。ほんの一手間、それだけで世界が変わる。今まで果物は生で冷やして食べるのが常識と思っていた皆さんも、これを機に騙されたと思って試してみては?

これ何のブログだっけ。

 

 

 

 

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この2期では曜ちゃんは掘り下げられないまま影薄女で終わっちゃうんじゃ、と懸念されてるファンの方がちらほらいらっしゃって自分もどうなっちゃうんだろうと思ってましたけど、杞憂に終わりホッとしましたね。寧ろ、最後に紐解かれる成長の姿に相応しいとも思える、素晴らしいシーンがそこにありました。

 

 

自分はことりちゃん曜ちゃんルビィちゃんの各々の一時期のように、誰かの行動が自分の行動原理/理念そのものになって生きられる女の子をあまり好きになれないんですよ。何でそこにお前自身の気持ちを入れられないんだって。誰かの思いに影響されて憚るんじゃなく、お前の意思でお前が行動するから美しいんだろって思うタチなんです。それぞれ細かい違いはあるんですけど、こんなに例が挙がるということは女の子の性格には割とありがちな傾向かもしれませんね。

 

言わずもがな、曜ちゃんは一期11話で千歌ちゃん「一緒の本気」になれないことにコンプレックスを抱いていました。

一期の節々で「千歌ちゃん、辞める?」と問いかけていたように、このスクールアイドルに自らが最初に加担したのは千歌ちゃんの本気を初めて感じ取ったが故なんですよ。そう、その兆しを見たからスクールアイドル部の勧誘に「一肌脱ぎますか!」と協力し、障害を前にしても無策ながらへこたれない彼女を見て「本気」を見出し、創部の申請書に名を連ねたんです。彼女が行動するのは常に千歌ちゃんの目の輝きの有無にありました。

 

何故そこまで彼女の本気にこだわるのか。それも一期11話にあったように、中学時代からずっと、幼少期の記憶も含めるともっと前からだったかもしれません、曜ちゃんが何かを誘うたびに千歌ちゃんが断り続けていたからです。百合的な意味でなくても、「自分じゃダメなのかな」と悩んじゃいますよね。それが11話の嫉妬ヨーソローです。だけど彼女はそれを面と向かって言えない。大切な幼馴染に、「どうして自分と同じことができないの!」と責められないのです。それが傲慢だって知ってるから。彼女自身否定してますが、そんな風に考えが回ることも要領が良いんだと思います。

いつしか彼女は思うようになりました。高飛び込みの才能なんかどうでもいい。何か一つでいい、千歌ちゃんと本気の思いで同じ方を向きたいと。その熱意を確かめたいと。その先に、彼女だけが欲した友情の形がありました。だけど自分じゃ確かめられない。

そんな時、梨子ちゃんという女の子が助け舟を出してくれました。彼女は千歌ちゃんの心中を代弁してくれた。友情の潤滑油となってくれたのです。「本当は自分も、曜ちゃんと一緒に何かやり遂げたいと思ってる」という千歌ちゃんの胸に秘めた思いを梨子ちゃんの口から伝えられ、曜ちゃん「私、バカ曜だ自己解決しちゃったんですよ。

 

一期11話を色んな角度や色んな考察を参考に見直し考えをまとめる内に、自分は思ったんですよ。これ根本的な部分が解決出来てねえなって。結局この時の曜ちゃんって、自分一人で勝手に納得して勝手に自己解決してるだけなんです。千歌ちゃんと、互いのコンプレックスを真正面から言い合って共有できてないんです。

あるいは、潤滑油となった梨子ちゃんという女の子と触れ合えたのが最大の収穫と見ることもできます。しかしそれはあくまで一時的な救済であって、長期的な成長には繋がってないんですよ。

 

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だけど彼女は、2期の千歌ちゃんの変遷を見ていく内に、知らず知らずの内に成長を遂げていました。千歌ちゃんが行動原理である以上、千歌ちゃんが成長するにつれ曜ちゃんもまた同期して成長するのは自然なことです。

諦めない。辞めない。投げ出さない。逃げ去らない。どれだけ自分が無力でも、どれ程自分が無策でも。可能性を繋げよう、と廃校やラブライブに躍起になって行動する姿に、否が応でも曜ちゃん千歌ちゃんの本気をひしひしと受け取ったでしょう。

 

もう、「やめる?」なんて問う必要も無い。彼女は見るからに自分の一歩先を進んでる。本気で何かを掴もうとしてる。

だとしたら、自分も前に進まなきゃ。同じ「本気」に肩を並べなきゃ。梨子ちゃんが間に入ることなく、自分の言葉でちゃんと伝えなきゃ。

 

そんな曜ちゃんの思いがギュッと凝縮されたシーンでしたよ。本当に素晴らしい。

 

うちっちーの着ぐるみを脱いだのは恋になりたいAQUARIUMのPVでひた隠した嫉妬心からの脱却で。

 

一期1話の千歌ちゃんと同じ目線でみかんの空き箱に立って、中学時代の頃のように「勧誘」を行って。

 

それに応えるべく現れた千歌ちゃんとのやり取りに、曜ちゃんはずっと抱えていた千歌ちゃんへの心中を素直に発露し、そこに梨子ちゃんを介入させない。

 

 

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何か大きな出来事があった訳ではありません。結局曜ちゃんは以前と同じように、些細なきっかけの積み重ねで千歌ちゃんの意思を感じ取ったまでです。だけど、今回は自らの意思で背中を見せた。

一期1話で部に加入した時のように、想いよ一つになれの振り付けのように、千歌ちゃんが背中を向けたから自分も向かい合わせた訳ではないのです。くっつこうとした訳ではないのです。 憧れだったその背中とやっと同じ方を向けたから。ここからは、新しい友情の形で彼女の目の先になろう。素直な思いを受け止め、また発することのできる相互で助け合う友情を、ずっと。

 ヨーソローという言葉は、「宜しゅう候」という言葉が変化したものです。大型船を「お互いよろしく」と声を掛け合って共同作業で操縦したことから来ているそう。渡辺曜という女の子がその由来を知ってて使っていたのかは分かりませんが・・・ようやく、曜ちゃんに相応しい言葉になりつつあると感じますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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閉校祭もフィナーレ。後夜祭に移り、キャンプファイヤーの火に集って手を繋ぎ踊り歌う。素晴らしい締めくくりじゃないですか。これぞ青春の1ページ、なんじゃないですか?自分は経験が乏しいので分かりませんけど。

 

かなり長いので省きますが、踊っている最中にAqoursの9人で「時間」へのモノローグを語ります。でもこれ、長いけど一字一句が素晴らしい名言なんですよ。

 

楽しい時間。夢中になって笑い合う時間。そんな時間程、あっという間に過ぎていって。光陰矢の如しというように、夢中で駆け抜けた時間であればあるほど、儚く呆気なく過ぎ去ってしまうもの。

もう一度その時間を取り戻したい。夢のような空間に夢見ていたいといくら願っても、その一瞬一瞬の、唯一無二の刹那から過去になって消えていく。終わってしまう。それは誰しも、寂しく恋しく、物悲しく思うことです。

 

だけど、時間というものはまた、過去になるからこそ過ぎるのが楽しいと思えるものなのです。今この刹那に、那由多の価値を認めたくなる。全力を賭して、全身全霊を刻み込みたくなる。

どんな未来かは、誰もまだ知らない。だけどそれでも必ず未来はやってくる。過去との別れがあるから、未来と出会える。今までを全力で楽しんだから、明日もきっと、楽しくなるはず。笑い合えると、信じてる。

 

 

 

鞠莉ちゃんは最後のスピーチで、涙ぐみながらも来場者に頭を下げました。彼女の念頭には、およそ2年間もの間この地を失くさない為に奮闘し、そしてまたその願いを叶えられなかった

ことへのやりきれない思いが込められています。声色から伝わるの、名演技ですよね。それは彼女が内浦のシンボルとも言えるこの学校を統べる者としての、理事長という責任者としてのけじめです。

廃校に楽観的だった某親鳥とは大違いですね。

でも少なくとも浦女の生徒は、町の人たちはそんな風に思ってないんですよ。何てったって今はまだお祭りの最中。鞠莉ちゃんは理事長であると同時にここのいち浦女生徒なんですから。だから今は理事長であることを忘れて、この場所で固く誓った「最高のいま」を楽しむべきなんです。

それを文字通り後押ししたダイヤさん、ファンタスティックですね。ほんっとにこの女の子は〆るところで抜群に良い女のツラになるんだから。このこのー。規律を重んじ、役職を律するお堅いダイヤさんが肩の力を抜けとばかりに鞠莉ちゃんの背中を押すの、いつもと立場が逆なんですよ。ニクいねぇ。

 

 

 

 

本当に、本当に美しい有終の美を飾った閉校祭でした。 

 

 

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 ・・・ただ、この場を借りて少しだけ。

自分は7話の感想記事で、「千歌ちゃんにとって廃校阻止は人生史上最大の目的じゃないでしょ」と問い質しました。だけどこうして閉校祭を全力で楽しみ、あるいはこの学校を慈しみ、あるいはこの時間に憂う表情を見せられると、千歌ちゃんにとって浦女はそれ程までに大きく、大切な宝物だったと評せざるを得ません。

 

・・・1期6話で、千歌ちゃんは改めて自分の住んでいる町に目を向け、自分が抱いていた愛着に気付きました。そしてそれが、浦女を大切にしたいという思いに繋がった。そこまでは分かるんですよ。ですが2期で、ともすればラブライブ大会をも放棄しかねない程その慈しみがいつのまにか膨れ上がっていた。その唐突さに違和感があったんです。

サンシャイン‼︎アニメファンブックの監督さんのお話を聞くに、千歌ちゃんは町や学校への愛着と共に成長するキャラだと語られています。実際その通りだと思える描写も幾度となくありました。

ただ、そうだとするならば、

 

やはり学校生活シーンがもっとあって然るべきだったんじゃないか、と思います。

 

自分の考えが一般的かどうかは定かじゃないですが、普通「愛着が湧く」為にはその生活と寄り添う思い出があってこそだと思うんですよ。言うなればそれは「慣れ」の一種ですから。

内浦という町に愛着が湧いていたのは分かります。だけどその生活の一部である浦女の学校生活シーン描写は、敢えて削ってるのかと疑うくらい少なかった。なのに廃校が決定的になって、足掻いても叶わなくて、閉校祭にてこのスクールライフは最後まで最高に楽しかったよ(ウルウル)、という気持ちを全て察しろというのは少し強引だったんじゃないかというモヤモヤは、最後まで残りました。

 

 

あまりμ'sを頻繁に引き合いにしたくはありませんが、μ'sメンバーの生活にはきちんと音ノ木スクールライフシーンがあったんですよ。授業風景や、テストで赤点に怯える回もありましたし、他の部の部活動風景もありました。まあその辺は浦女よりも生徒数がまだ多かった分出来た描写だったかもしれませんが、「スクールアイドル」の「スクール」の部分を強めていました。

じゃあAqoursはと言えば、会話シーンは大体休み時間やお昼休み、その他大体は放課後。部活動シーンはあったものの、テスト期間や勉強するシーンがほとんど見受けられず。かと思えばあっという間に夏休みや冬休みで遠出して遊んでたり。学生生活の醍醐味が薄味になっていた感触を受けました。勿論それが内浦流というか、地域特有のノンビリ感なのも理解してますし、そんな描写よりも描きたいものが多かったのも汲み取りたい。

でも、それでもやっぱり、もうちょっと何とかならんかったのかというやりきれない思いが、自分の中にあることをここに記します。

 

 

 

 

 

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ここのよし・いつ・むトリオの神モブサプライズバルーンアート、感動しましたよね。ほんと、早くテーマパークの大道具さんとかに職就いた方がいいと思う。

ただこれ多くの方が思い浮かんだように、劇場版ラブライブ!SUNNY DAY SONGのステージのアートと似てます。でも微妙に在り方が違う。

SUNNY DAY SONGのそれは全国へスクールアイドルの素晴らしさや可能性を伝える意図がありました。

そして今回のこれは、内浦というちっぽけな町に浦女という学校があったよ、Aqoursという不屈のスクールアイドルがいたよという自分たちの存在の肯定や発信です。証拠に、バルーンの色はメンバーカラーで統一されています。

 

自分はこれを見て色々考えてたんですけど、Aqours果たしてスクールアイドルと呼べるのかと些か疑問が湧きました。

ああいや、「スクールアイドル」の原理を唱えたい訳じゃないです。だけど上述のようにAqoursには「スクール性」が足りないと感じていました。じゃあ彼女らは「アイドル」?

 

ここから先は、Aqoursを批判したくて書くものではありません。あくまで彼女ら9人のグループの有り様を純粋に考えるものです。どうかご理解を。

 

 

かつて伝説となったスクールアイドルのメンバーの一人は言いました。

「アイドルは笑顔を見せるのが仕事じゃない、笑顔にさせる仕事なの‼︎」と。その言には言い知れぬ説得力があります。そしてだとするなら、自分はAqours単なるアイドルでもないかな、と思うんです。

1期13話や2期3話のラブライブ予選のステージでつくづく思ったんですが、Aqoursのステージを観て喜んで笑顔になってる筆頭は、内浦の町の人間ばかりなんですよね。まあそれは視聴者という神の視点を含めてなかったり、観衆シーンを削ってるみたいなメタ的観点を一度無視した上で、ね。何だか、内輪で喜び合ってる感触があったんですよ。

 

 

 

かつてμ'sの穂乃果ちゃんがμ'sに見出したのは、「スクールアイドルの可能性」でした。言うなればそれは可能性という漠然としたもので、どこの誰しもを巻き込む未知の領域を感じさせる「エレメント」があったんですよ。

対してAqours千歌ちゃんは、「大好きな自分同士で手をつなぐ」ことを見付けました。繋ぎたい人と手を繋ぎ、円陣を組んでエンジンにする。輪になった内輪の中で最大限に個性を発揮するパワーがある「グループ」。

 

そこまで考えて、自分はAqoursの物語は「究極の内輪物語」だという結論に至りました。

自分の真価と向き合い、

自分を肯定し、

自分の存在を知らしめ、

自分を信じてくれる仲間と手を取り合う。

それが出来るのがスクールアイドルだとして、千歌ちゃんはここまで駆け抜けたんだと思います。

・・・ただ、だとしたらその存在は最早スクールでもアイドルでも無いんじゃないかと思うのは、正直自分の中であります。廃校という要素を取り入れただけの、学生パフォーマーと形容されても納得してしまうんですよね。

勿論さっき書いたように原理を唱えたい訳じゃないんですが、Aqoursという存在はスクールアイドルの定義を変える異端児みたいな印象に今現在なりつつありますし、これは図らずも1話の感想記事で睨んだようにラブライブ!の根本を見つめ直す様相を呈してきたな、と思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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11話、総合評価は85点です。

 

もうかなり長くなったのでまとめは省きますね。上に書いたのが全て、弾ける楽しさと漂う寂しさを歌に残した浦の星女学院の「有終の美」回でした。

減点対象はやはり上述の学校生活シーン云々へのモヤモヤです。今までジワジワ積もってきたのを精算(という言い方は変ですが)すべく15点引かせて頂きますね。

その他は本当に何も無いです!キャラがコミカルでもシリアスでも個性をメリハリつけて発揮しまくっていてツッコミつつも楽しく観れました‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 来週も楽しみです!

 

それでは!

 

 

 

いとふゆ 

 

 

 

 

↓2期12話「光の海」感想&考察↓

 

 

http://sunnyroad.hatenablog.com/entry/2017/12/27/003449