Sunny Record

深夜アニメ・ラブライブ!の感想等…

アニメサンシャイン‼︎2期10話「シャイニーを探して」感想&考察〜Trajectory of Wishing Stars〜

f:id:SunnyRoad:20171212003326j:image

星降る蒼穹に、耀く祷りを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アニメサンシャイン‼︎2期10話「シャイニーを探して」感想&考察です!今年も残すところ後僅か、師走の忙しさに当方もてんてこ舞いですが、今回はそんな「残された時間」へ想いを馳せる感極まる回でした・・・‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#10  シャイニーを探して

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 f:id:SunnyRoad:20171212005315j:imagef:id:SunnyRoad:20171212003441j:imagef:id:SunnyRoad:20171212003537j:image

あら可愛い。冒頭からいきなり晴れ着姿の千歌ちゃん、もとい高海家のお正月です。美人姉妹+合法ロリご母堂様の折り目正しい正座姿は流石は旅館経営と思わせられますね。釘宮さんがロリの姿でロリ声演技じゃないの妙に感動するのワイだけ?

そんな訳で作中の季節は少し飛んでお正月です。前回のルビィ理亞デュオ回でクリスマスツリーやイルミネーションが美しい輝きを放っていたので、年末辺りは飛ばしたことになりますね。μ'sも2期9話〜10話の時間の流れは全く同じでした。9話のSnow halationもあれだけ忌々しいご都合大吹雪に見舞われれば12月中旬とかだったのでは。10話ではμ'sは初詣に行っていたのが印象的でしたが、先んじて書くとAqoursはその描写はありませんでしたね。その辺また後で色々なぞらえて書きますけど、リアル内浦ですと氏神様はどこになるんだろうとか考えてました。

 

学生の間は貰えるのが世の常だと主張しお年玉をねだる千歌ちゃん甘えんぼの末っ子らしくて可愛い。電撃G's由来の「特技:お習字」設定、書き初めというベストタイミングで活かされてて嬉しいですね!達筆で何ねだっとんねん。しいたけは墨ぶっかけられてパンダみたいになっててザマァwww(個人的に梨子ちゃんを狂わせた元凶としてあまり好印象ではない)とか思ってましたけどこれ頭にみかん乗せてるのはアレか、毛並みの白と合わせて鏡餅っぽくなってんのね。

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212005657j:imagef:id:SunnyRoad:20171212005715j:image

この美渡姉の煽り顔よ。最高。

高海家の家族みんな大好きなんですよね。サバサバ系女子の美渡姉に、おっとり包容力の志満姉、そして母親界のシンギュラリティ高海ママ。それぞれ個性豊かでいつも賑々しくずっと見てられる。今回そんな高海ママも意外にもボケキャラの傾向があり、お年玉をはぐらかしてて特に面白かったですね‼︎もうこれ実質母親以上に包容力を解き放ってる志満姉がママでいいんじゃね?アニメ円盤の特装版特典CDに「高海家の日常」みたいなの付けてほしすぎる。30分くらい余裕で聴いてられますよ。

梨子ちゃんのお年玉貰わない情報、絶対美渡姉の前だからってええ娘ぶってイキってると思うんだ、俺。オカンが億単位で稼いでる歌手なんだから貰っときゃいいのに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212010926j:image

確かに今週シャイニー回だわ・・・

 

いやあめっちゃ良い。最高じゃないの全員の晴れ着姿。半数くらいのメンバーはイメージカラー通りのお着物に袖を通してますが鞠莉ちゃんの白ベース生地、善子ちゃんの黒が画面をより一層引き締めてますねぇ‼︎

金髪ガールの外人キャラがお着物着るギャップもまたそそるんだよな。黒のお着物って着こなすの難しそうなのに、ヨハネの小悪魔感を引き出してるの凄いよね。梨子ちゃんダイヤさんはやっぱり和装美人として安定感あるよなぁ。中身が荒廃しまくってる梨子ちゃんはこの辺でお着物でも着て控えめさ淑やかさを取り戻して原点に立ち返ってほしいですね。

MY舞☆TONIGHTで和装アレンジの衣装には散々褒めちぎったんですけど、改めて正式なお着物姿に興奮しちゃいました!生地に散りばめられた花柄も少しずつ違ってて良いですよね。

 

でもものの3秒くらいしかAqours全員の晴れ着姿映らなくて残念。カメラスクロールくらいあっても良かったのに・・・それもそのはず、お正月にも関わらずAqoursはみっちりラブライブ決勝を突破する為に寒空の下練習に励んでいて。

 

 

 

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212012659j:imagef:id:SunnyRoad:20171212012709j:image

俺も善子ちゃんと全く同じ反応したわ。

 

マジで来たのか・・・!と思いましたね。本日のゲスト、Saint Snowが内浦初来日!いやHAKODATEも国内やゆーねん。

いやまあ確かにね、HAKODATE編でAqoursが函館へ出向きSaint Snowと絆を深めたから逆もあり得たらいいなぁなんて淡い希望を抱いてた節はあったんだけど正月早々マジで出向いてくるってお前ら、お前らそれでええんか。っつーかそもそもAqoursがHAKODATEへ行ったのは、冬休みとはいえあくまでラブライブ予選大会のゲスト観戦目的だったはずで、言わばSaint Snowに会ったのはその延長です。でも今回は名目も特に無い全くのプライベートじゃないですか。善子ちゃんの反応とか見るに流石にSaint Snow側が希望して来た・・・と思いたいですが、お前これでAqours側が「ラブライブ優勝したいからアドバイザー来てくれ頼む〜‼︎」っつって正月早々召集かけてたんだったら流石に怒るぞ。

どうでもいいですけどこれ黒澤家の車で沼津駅までお迎えに行ってたとかなんですかね。黒塗りの高級車を見ると色々アレな想像しがちですけど黒澤の娘たちとはまた違った方向でヤクザの娘っぽい登場でめちゃくちゃ笑った。

 

 

 

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212012536j:imagef:id:SunnyRoad:20171212014619j:imagef:id:SunnyRoad:20171212014630j:imagef:id:SunnyRoad:20171212014637j:image

そんな訳で、Saint Snow監修によるお正月特別練習メニューでみっちりしごかれるAqours。μ'sはこの頃は海未ちゃん作製メニューでは寒いこの時期は敢えて激しい練習メニューは避け、体の調子を整えるのに注力するとかってプロフェッショナルなことを言ってた気がしますがどっちが正しいんでしょうね。ラブライブ大会は最早そんなこと言ってられない激戦界隈となってるんでしょうか。スポ根自体は嫌いじゃないし千歌ちゃんが顔文字みたいで可愛いからどうでもいいや。果南ちゃん脳筋をここぞとばかりにイキってますけど個人的にはガチで嫌そうなダイヤさんの顔の方がツボった。推しにあるまじき浮気。

理亞ちゃん、何つーか垢抜けてきましたねぇ。声質的に真姫ちゃんに似てるとこありますけど、彼女とは微妙に違いツンツンしながらも1年生ズとすっかり打ち解けてて若干内弁慶っぽくなってるのほんと可愛い。対して聖良さんは相変わらず敬語で物腰は柔らかいものの練習メニューは全く緩めないという名コーチっぷりがこれまた大人っぽいカッコ良さがグッド。果南ちゃんあっけらかん脳筋キャラと馬が合いそうですね。

 

 

 

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212020438j:imagef:id:SunnyRoad:20171212020447j:imagef:id:SunnyRoad:20171212020501j:imagef:id:SunnyRoad:20171212020515j:image

Aqoursの内部事情を知らないSaint Snowに廃校の事を説明する流れで、統廃合先の学校の理事の話が鞠莉ちゃんの口から出ました。彼女らに廃校とラブライブ大会に臨む気持ちを千歌ちゃんが吐露するシーンはモブたちが7話で言った言葉100%受け売りでオイオイとは思いましたけど、聖良さんという第三者の視点で事情を知って大いに肯定したことどこか吹っ切れたような表情がAqours全員にあったことで持ち直しました。

鞠莉ちゃんが浦女の理事長も兼ねていると聞いて驚く理亞ちゃんお前のその反応は正しい。いや普通に考えたらチートスキルだからね。それでも・・・救えなかったんだけど。

統合先の学校でも理事をやってくれという話を蹴り、残り3ヶ月の僅かな時間を浦女に全力に捧ぐと決意を固くする彼女の目には、浦女への思いだけが僅かな残り火となって燃えています。そう、鞠莉ちゃんは浦女の日々を、果南ちゃんダイヤさんと3人で過ごしてきた浦女のスクールデイズだけを愛しく思ってここまで動いてきたんですよ。3年間、ずっと。思い描いた結果にはならなかったけど。だからその日々が終わったその先に、彼女の意志はありません。

それだけでいい。それこそがいいと思ったその場所に最後の願いを込めるその姿を見て、千歌ちゃんはハッと気付かされます。

 

 

Saint Snow日帰り旅行かよ。ほんとハードスケジュールだな。せっかく主人公の家が絶好のホームステイ先なのに・・・まあ三が日くらいは故郷でゆっくりしたいよねって思ってたら遊園地行く予定はあるんかい。ちゃっかり満喫してんなぁ・・・沼津周辺に遊園地なんてあるっけ。富士急ハイランドかな。アレ確か隣県だった気が・・・

ルビィちゃんの頑張るビィが初めてスベってましたけどこれアレだぞ、花丸ちゃんが必殺技とか変に大層な呼び方するから余計寒くなったんだぞ・・・まあ持ちネタとか言われるよりマシだけど。1期10話で姉妹コントとか言われてたりしますし、実はAqoursメンバーは内心黒澤ネタは寒いと思ってるのが滲み出てません?「ブッブーですわ!」も半分愛想笑いで流してんだろなぁと思うとダイヤさん可哀想。

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212023842j:imagef:id:SunnyRoad:20171212023911j:imagef:id:SunnyRoad:20171212023920j:imagef:id:SunnyRoad:20171212023928j:image

冬の海に沈む夕陽。沈み行くも未だ淡い暖かさを残す夕陽の輝きに、千歌ちゃん3年生の卒業という切っても切れない問題に寂しさを覚えます。

このシーンの夕焼けの陽光と影の作画、怖いくらいにリアルで思わず感嘆。地味に夕焼け空に焼ける雲が冬特有の形っぽくて芸が細かい。余談ですが今週は幼少期の果南ちゃんポニテの有無を筆頭に面白い作画ミスがちらほら現れる回でしたね。序盤のしいたけの目の墨が消えてるってよく言われてますが自分は千歌ちゃんが顔の墨落とす時に一緒に落としてもらったんだろと思ってたけど。ともあれ、アニメサンシャイン‼︎作画チームのメリハリが良くも悪くも効いてて面白かったですな!μ'sは2期8話で希ちゃんの髪塗りミスがあったり12話の校内合宿で所々作画が怪しかったりしてましたがここいらが正念場なのかも。作画厨ではないし文句は言いませんがどうか頑張って!

 

春になったら、もう皆と一緒に学校帰ったり、バス停で皆とバイバイしたりもなくなって…

 

なんかね、ラブライブが終わるまでは…決勝で結果が出るまでは、そこから先の事は考えちゃいけない気がするんだ…

 

全身全霊、全ての思いを懸けてラブライブ決勝に出て優勝して、ずっと探していた輝きを見つけて…

 

それが、学校の皆と、卒業する鞠莉ちゃん、果南ちゃん、ダイヤさんに対する礼儀だと思う。

 

千歌ちゃんは今の自分の3年生への、Aqoursへの気持ちを口にします。海に向かって、独りごちるように。

先の初詣の話に関連しますが、μ'sは何か大きな選択に直面する時に、いつも神田明神にお参りしていました。しかし実際神頼みという意味は大きくなく、単にμ'sにとって神田明神心や気持ちを落ち着かせたり、拍車をかけたりするホームだという側面的な意味が強かったんですよね。

対してAqoursは神社の代わりにを常に見つめて考えてるなぁと感じました。あまりに近しく、あまりに懐の大きいその海はメンバー一人一人にとって様々な気持ちを受け入れ、あるいは発信し、そして誰かと繋がらせたかけがえのない、無くてはならない場所です。飛び込んだり、潜って海の音を聞こうともしました。Aqoursというユニット名が引き継がれたのもここで、みんなで遊んだりもして、時に手から零れる水に悔し涙を流し、またある時にはアクロバットを成功させる為に使われたり。

 

Aqoursの思い出には、常に海がありました。

 

 

 

 

千歌ちゃんは3年生の卒業に対して、そこから先の、Aqoursのことも何も考えてないと言いました。

個人的に、自分はそれでいいと考えます。勿論3年生が卒業してしまうのは寂しいし、いつか必ず一つの終わりを迎えるスクールアイドルの宿命は悲しい。だけど、ことAqoursにとっては3年生の卒業と同時に浦女そのもののスクールライフも終わるじゃないですか。つまりはこの内浦の町で、海と共にスクールアイドル活動をする事も出来ないわけで。輝きを見つける為に場所や距離は関係ないと前回で書きました。ですがAqoursにとって、浦女と海は確実に心の拠り所だったはずです。

お年玉ねだる時に今年高3になると自分で言ってましたが、浦女が無くなって、この地から、この海から離れて統合先の学校でまた自分だけの輝きを探してスクールアイドルを、なんてまだ全然考えすら及んでいない。今はただ、残されたものに可能性を見据えていたい。そう思ってるんだと思います。

 

 

 

千歌ちゃんAqoursの展望を、先のことは考えず全力で挑むことが3年生や全校生徒への礼儀だと言いました。

 

正直、この「礼儀」という言葉には引っかかりました。

 

まーた変な責任背負ってるわって。廃校阻止の次はラブライブ優勝に躍起になってるんじゃないか、自分らしい輝きを見付けるはずなのにまた視野狭窄してんじゃないかって。

確かに彼女にとって優勝の為に全校生徒の最後の熱い思いが乗せられてるのは分かりますけど、でもそれだと結局全校生徒きっての廃校阻止への願いの方向軸がラブライブ優勝にすり替えられただけなんですよ。優勝に意地になって、ただ勝つことだけを見つめてってそれ結局Saint Snowの以前のスタイルの後追いだし、仮に優勝できないとまたも7話のウジウジ展開になること必至。それじゃあいつまでたっても千歌ちゃん個人の、Aqours一人一人の自分らしい輝きは見つけられないままです。いい加減そうやって身の丈に合わない大きすぎるものを背負うのを止めろ。千歌ちゃんは自分だけの輝きを追い求めたらそれでいいんです。

ただこの千歌ちゃんの言葉、「学校のみんな」を抜くとある程度解釈できるかなって。千歌ちゃんAqoursの事を1期9話や2期6話で3年生の2年分の思いを乗せた旧Aqoursに去来する場所だったってことを知ってます。そして自分はその旧AqoursAqoursとして乗っかった身であるという側面を気にしているのだとすれば、3年生メンバーに3年間の思いを形にしてあげたいというリーダーとしてのけじめが表れてるんだなぁと思います。・・・けど、それでもやっぱり千歌ちゃんが背負う必要の無いものだなぁと半分思います。結局の所それは浦女という地の最後の思い出というものに縛られて躍起になってしまってる証拠ですし、大会の優勝の成否に関わらず最後まで自分らしく輝きを追い求める姿が3年生への最高のはなむけになると思うんですよ。自分はね。

輝きというのは、これまで何度か書いたように形ある栄光や名誉だけじゃないんですよ。それに向かってがむしゃらに駆け抜けた過程、軌跡そのものを指すんです。その限りある日々の大切さが何よりも愛しく、輝かしいはずなんです。そのことを千歌ちゃんが果たして分かっているのか、それとも大会に挑んで結果が出る時に気付くのか、不安になるシーンでもありました。

 

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212043625j:imagef:id:SunnyRoad:20171212043630j:imagef:id:SunnyRoad:20171212045304j:image

 ここで千歌パパ鞠莉ちゃんのご両親初登場!千歌パパは正月から厨房で忙しそうですね。穂乃果パパとは違い割と華奢な方なのか。地味に左利き。

鞠莉ちゃんのご両親は幼少期当時の姿ですがいかにもピシッと礼服着こなし気品溢れる感じですね!確かオトンはイタリア系アメリカ人とのことでしたが・・・いかにも若手のエリートビジネスマンっぽい。こやつが浦女の行く末をコントロールしてたんかと色々思うこともありますな。相変わらず男は顔出ししてくれませんが鞠莉ママンも顔出ししてくれないところが小原家の闇の深い部分を感じる

高海家といい、家族で賑わう回でもありましたね。鞠莉ちゃんの幼少期については後述しますが、そんな家族たちが大切な娘を小さな頃からいつも案じて、時に全力で応援してくれている。 落とし玉、なんてまた使い古されたネタでお茶目にはぐらかしはしたものの、本心では全力で応援しているんです。本当に内浦に住む人たちはその地を離れても暖かいんですよね。スクールアイドルの輝きを志す今の気持ちに直結する支えがいつも傍にあるんだなぁとほっこりしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212050256j:imagef:id:SunnyRoad:20171212050303j:imagef:id:SunnyRoad:20171212050324j:imagef:id:SunnyRoad:20171212050345j:image

 3年生だけで淡島で話すシーン。鞠莉ちゃんが先に、卒業したらイタリアの大学に行くつもりだと話してましたがここにきてダイヤさんは東京の大学への推薦入学が決まったこと、果南ちゃんは海外のダイビングインストラクターの資格を取る(海外留学)ことを告げます。

果南ちゃん絶対英語喋れなそう。

 

多くの人は気付いていたと思いますが、アニメラブライブ!において卒業後の進路を口にしたのはこれが初です。というのも、先代μ'sは敢えてそれを一切口にしなかったことでμ'sでいられる時間のかけがえのない「いまが最高」という刹那の大切さを強調していました。

Aqoursは具体的な進路を口に出した、これはアニメラブライブ!において一歩前進かなと。まあ3年生ともなればこれが普通ですけどね。それぞれみんな受験の必要無い進路故に受験の話は出てこなかったのかな。

これまで散々書いたように、Aqoursに込める思いというのはメンバー一人一人違うんですよ。μ'sのように、共通の夢や時間を願った集まりとは少し違います。だから「その先」を口にすることも出来たのかなと。勿論Aqoursがただの通過点だったという意味ではありません。

この時間があったから、またその先の可能性も見つめることができた。果南ちゃんがハグを求めたのは、そのネクストステップへ進む為への今残されたかけがえのない幼馴染との時間です。幼少期に初めて出逢ったその瞬間を今に至るまで思い出として保存したように、1期9話で2年前に過ごしていた時間を繋ぎ止めたように。果南ちゃんが真に抱き締めたいのは「時間」「瞬間」なんだなと思いました。

 

 

だからこそ、鞠莉ちゃんも自分が抱く思いを「一度しか言わない」と大切に言葉にします。

果南ちゃんダイヤさんに出会ってから、言葉通りの箱入り娘のお嬢様だった自分の人生が大きく変わったこと。

外に目を向けられたこと。

海がこんなにもキレイで広かったこと。

友達と一緒に色んな所へ冒険するのがこんなにも楽しいことだってこと。

自分や自分の家のやり方が、友達と全然違うということ。

友達と別れることが、どれ程寂しく辛く恋しくなるかってこと。

大事な友達とケンカした時の雨が、あんなにも冷たく重く感じるということ。

だけど仲直りした後は二人共、涙で目が腫れると同時にお日様よりも晴れた顔だったこと。

必ずしも全てが嬉しく楽しい時間だった訳ではありません。だけど、だからこそ今の小原鞠莉がある。

親御さんからしたらとんでもないじゃじゃ馬だったでしょうね。何てったって、部屋の階数を上げれば上げる程あの手この手で脱走を図って、使いの声も聞かずあっちゃこっちゃに大冒険しまくる女の子ですから。お嬢様にはそぐわないイメージのスクールアイドルなんてものも始めてね。挙句の果てに、いきなり2年もかけて学校の理事長になって廃校を阻止すべく躍起になったんですよ。

でもそのおかげで、彼女は最高の思い出をたくさん、内浦で作ることができました。果南ちゃん、ダイヤさんという最高の友達と過ごすことができました。そしてそれは、彼女ら2人にとっても同じです。同じ感情を共有したからこそ自らの進路を打ち明け、別離の道を歩む決意ができた。3人が互いを信じ合えたから、またここに集まって再会出来ることを誓えた。3人でなら、どんな事だって手放さない約束ができた。

果南ちゃんは言います。もう3人だけじゃないよと。今はその大切な仲間が9人もいる。まだ時間は残されているんだ。9人でできることがきっとある。あの時3人では見つけられなかった星を、9人で、もう一度。

 

 

 

 

 

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212151025j:imagef:id:SunnyRoad:20171212150743j:imagef:id:SunnyRoad:20171212150751j:imagef:id:SunnyRoad:20171212150949j:image

実は免許を取っていた鞠莉ちゃんの、Aqours全員での夜のドライブ。ま、ツッコミどころがここから色々多いですが・・・

2年かけて学校の理事長になった女の子ですから、自動車免許を取得するくらい朝飯前なんでしょうね。18歳の誕生日から着々と練習を重ねてたんですかね。誕生日6月なんだし3話のダブルブッキングで活用してほしかったとも思いましたがまだ練習不足だったんでしょう。もしかしたらこのワーゲンバスも小原家のものかもしれませんしね。っつーかダイヤさんの運転技術がイジられてるけどぶっちゃけ「運転」面で言えばロッコのハンドル折る怪力ゴリラキャラにしやがった果南ちゃんがイジられるべきでは?個人的にそれはそれでイラついてたけど。

で、そのワーゲンバスも聞くところによれば相当レトロな車なんですってね。車の知識には完全に疎い自分はそこんとこ深くツッコみませんけど、わざわざATの無かった時代のMT車で取らなくても良かったんでは・・・でもシフトレバー操作する鞠莉ちゃんめっちゃシビれる。フォルクスワーゲンのロゴを上手くOHARAにモジってますね。

 

 

 

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212205456j:imagef:id:SunnyRoad:20171212205503j:image

・・・もう誰しもがここの演出はツッコミまくったと思うので、自分は敢えてこのシーンを真面目に考えてみます。

皆さんお気付きのようにこのワーゲンバスが宙を舞うシーンをよく見ると、3年生3人しか乗ってないんですよね。しかも降っていた雨が止み、満天の星空と月が輝く夜景となっている。これらからここの演出は、前後のシーンと乖離した3年生のみが願った幻想じゃないかと睨んでいます。

 

3年生はそれぞれ違う選択肢を選びました。それは鞠莉ちゃんが言ったように、総じて「外の世界」に飛び出す進路でした。でも考えてみれば、みんな内浦に残る選択肢も出来たはずなんですよ。それこそ3年生は全員家元が格式高かったり、家業がある子たちです。現に鞠莉ちゃんが統合先の理事を頼まれたりして、内浦で今まで通り、時にメンバーと顔を合わせることがあるような日々を送る可能性も選べたはず。

だけど、彼女らは選ばなかった。Aqoursという居場所で時にぶつかり合い、時にすれ違ったことで、お互いの気持ちや道を尊重し合うことを学んだからです。成長したのはルビィちゃんたちだけではありません。下級生に手を差し伸べられた彼女らもまた、この短い時間の中で随分成長しましたよね。

だから、彼女らは「相談しないのは相変わらずだね」と皮肉を言いながらも、それぞれの未来の道を尊重しました。自由に。決まりきったレールの上を歩く「だけじゃない」ことを受け入れた。このシーンはそれを象徴した演出なんじゃないかなと思います。きっとこのワーゲンバスは彼女たちの「願い」であったり、「祈り」のようなものなんでしょう。

 

 

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212213705j:image

じゃあ、3年生らは何を願ったのか。勿論、「ずっと一緒にいられますように」です。矛盾してますよね。叶いっこないことですよね。そうなんですよ。現に、現実では星は見えなくて、雨が依然降り続けてて。星々の輝きを捉えることも、願いを捧げることもできません。理想の星と現実の世界は一致しない。千歌ちゃん、あるいはAqoursが2期で幾度となく涙を零したテーマに他なりません。

 

でも、それでも彼女らは見上げることを諦めません。思い描いた未来が見えなくなっても、それでも可能性を諦めない。嵐が来たら、晴れるまで遊ぼう。最後まで足掻こう。

未熟なDreamerたちは、終わりを受け入れた上でそれでも叶えたい想いを一つの願い星にして飛ばすのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212214954j:imagef:id:SunnyRoad:20171212003326j:image

北極星という星があります。電車じゃないですよ、星の方です。この北極星というのは常に北の夜空で一際明るく輝く一等星で、昔のまだ明かりの乏しかった時代の旅人が道に迷った時に道標となって旅人を導いたそうです。

本放送当時の実況TLで気になったんですが、個人的に千歌ちゃんは天候を操る能力は無いと思うんですよ。彼女は、雲を晴らす一等星にはなれないと思うんです。自分でも言ってましたよね、普通星に生まれた普通星人だって。彼女は寧ろその輝きに導かれる側。伝説のスクールアイドルが放つ光に恋焦がれる側です。

 

彼女が欲したのは、雲を晴らす一等星の輝きではありません。その輝きにはなれないことを、1期12話で知りました。だけど彼女は、それでも銀河を見上げます。朽ちゆくと分かっていても、その一瞬にかけがえのない時間と想いを願うことの出来る流れ星に、彼女は微笑みました。その流線形の輝きは、千歌ちゃんにしか見出せない。きらめきは刹那、されど唯一無二のものです。

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212222231j:imagef:id:SunnyRoad:20171212221549j:image

鞠莉ちゃん、果南ちゃん、ダイヤさんが過ごした時間は、それこそほんの刹那、短い時間だったのかもしれません。ようやく始まったと思ったらあっという間に終わっちゃう。でもそう感じるのは、それだけ楽しく満足した時間だったからなんですよね。

そのことをキチンと受け取った3人は、このかけがえのない時間の終わりを受け入れて、「またいつか必ず」と、新たな出会いを願いました。出会いは一期一会でも、通じ合った想いはどれだけ離れても、ずっと一緒に。

 

 

 

 海というものは、世界中で繋がっています。Saint Snowがはるばる北の海からやって来たように、鞠莉ちゃんが海の向こうから内浦にやって来たように。過去を繋ぎ、今を足掻き、未来に願いを託すこと全てを受け入れてくれるそのグループの名は水を意味するAqours

彼女ら9人が願いを込めるのは、世界にたった一つの、ここだけにしか見えない「浦の星」という流れ星。

その輝きは刹那。

だけど、彼女らにしか染められないに満ちて、夜の蒼穹を駆けるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212002437j:image

 10話、総合評価は100点です!

 

うーん、3年生回はとことん涙腺にきてしまいますね。μ'sも直面した卒業問題回でしたけど、μ'sとは全く切り口が違う分、過剰に涙を流さない着地点でスッキリしていて、スムーズに感情移入が出来ました。

思えばμ'sの2期10話が何で首捻っちゃうのかって、9人が集って初めて彼女たちの物語が始まったことが、いかに最高で最上で何物にも代え難い時間だったと嘆き泣きまくる部分にイマイチ感情が追いつききれてないからなんですよね。確かにとてもとても大切な時間だったのは分かるけど、メンバー全員号泣するまでのものだったのかと。今まででそんな素振り無かったのに2期10話の時点でいきなり察する必要があるというのは何となく性急な気がするんですよね・・・そういうのはもっとゆっくりと押し寄せるものなんじゃないかなと思うんですな。あくまで自分はね。

Aqoursの3年生はその辺りを、Aqours加入時点で分かりきっているんですよね。もっと言えば、3年生間で既にその思いを確かめ合っている。9人全員で時間の貴重さを共有させずに、自分たちだけで頷き合ってる節があります。それを良しとするかは個人の受け取り方によりますけど・・・でもそうすることができたのは無論、3人には幼少期、ないし2年前の過去を共有させているからです。

過去に仲違いこそしたものの、この回で3年生はキチンと回想シーンを踏まえつつ「時間」への思いと共に成長していく姿を見ることができました。それでいて、「流れ星」に願いを捧げる「ずっと一緒」、変わらない想いを胸に別々の道を微笑み合うシーンが特に印象的で万感の思いが胸に込み上げました‼︎

 

強いて言うなら前述の通り、千歌ちゃんがまた変な責任にとらわれないかがすごく心配・・・自分としては「礼儀」という堅い表現が肩肘張ったイメージを想起してしまうので、千歌ちゃん視野狭窄が再発することに不安を抱きつつ見守りたいなと。

それ以外は本当に良かったです!高海家のほのぼのもあり、Saint Snowが新年早々新風を運んでくれたりもして感情豊かに観れました‼︎大満足です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:SunnyRoad:20171212230846j:image

来週も楽しみです‼︎

 

 

それでは!

 

 

 

いとふゆ

 

 

 

 ↓2期11話「浦の星女学院」感想&考察↓

 

 

http://sunnyroad.hatenablog.com/entry/2017/12/19/232327